膝の痛みは膝以外が原因のことが多い理由
50代を過ぎてから膝が痛みはじめ、サポーターや湿布でしのいでいる方は少なくありません。しかし、膝そのものを治療しても改善しないケースが多くあります。理由はシンプルで、膝の痛みは「足首」や「股関節」が原因で起こっていることが多いからです。本記事ではそのメカニズムをわかりやすく解説します。
結論:膝は「上下に挟まれた関節」
解剖学的に膝関節は、股関節と足関節(足首)の間にあります。膝は前後に曲げ伸ばしする動きが中心で、ねじれや横方向の動きは得意ではありません。
ところが、足首や股関節の動きが悪くなると、本来そこで吸収すべき動きが膝に流れ込みます。膝はねじれや横ぶれを処理する役目を負わされ、結果として軟骨や靱帯に小さなストレスがかかり続けます。これが慢性的な膝痛の正体です。
運動連鎖(キネティックチェーン)という考え方
体は一つの関節だけで動いているわけではなく、足の指から頭まですべてつながって機能しています。これを運動連鎖(うんどうれんさ/キネティックチェーン)と呼びます。スポーツ医学や理学療法の分野では1990年代から重視されている考え方です。
運動連鎖の観点では、痛みのある部位はあくまで「結果」が出た場所であり、原因は別の場所にあることがほとんどです。膝痛の方の動作評価をすると、ほぼ確実に足首か股関節、もしくはその両方に制限が見つかります。
膝痛を引き起こしやすい3つのパターン
1. 足首の背屈制限
足首を上に反らす動き(背屈)が硬い方は、しゃがんだときに膝が前に出にくく、その分膝にねじれる力がかかります。階段の下りや坂道で膝が痛む方は、まず足首の硬さを疑うべきです。
2. お尻の筋肉の機能低下
大臀筋・中臀筋といったお尻の筋肉は、立つ・歩く・階段を上るときに膝の安定をコントロールしています。お尻が使えていない方は、歩行のたびに膝が内側に倒れ込み(ニーイン)、内側に大きな負担がかかります。
3. 扁平足・アーチの低下
足裏のアーチがつぶれている方は、立ったときに膝が内側に倒れやすくなります。これも膝のねじれを生む大きな要因です。アーチは年齢とともに崩れやすく、特に女性で多く見られます。
セルフチェック:あなたの膝痛の原因はどこか
かかとを床につけたままのしゃがみテスト
足を肩幅に開き、かかとを床につけたままゆっくりしゃがんでみてください。途中でかかとが浮く、後ろに倒れそうになる方は、足首の背屈制限がある可能性が高いです。
片脚立ちテスト
片脚で立ち、もう片方の脚を軽く前に上げます。骨盤が傾いてしまう方は、軸足側のお尻の筋肉が弱っているサインです。
膝そのものへのアプローチでは足りない理由
サポーターやヒアルロン酸注射、湿布は症状を一時的に和らげる助けにはなりますが、原因となっている足首や股関節の問題はそのまま残ります。だから、しばらくすると同じ場所が痛みはじめるのです。
本気で改善を目指すなら、運動連鎖全体を見て、原因のある関節と機能不全の筋肉に介入する必要があります。これがコンディショニングの基本的な考え方です。
TRADでの膝痛アプローチ
TRADでは膝の痛みでご相談いただいた方にも、必ず足首・股関節・体幹までを含めた全身の動作評価を行います。そのうえで、足首の可動域を取り戻すモビリティ運動や、お尻の筋肉を働かせるエクササイズから始めるケースが多いです。
東海市・大府市・知多市にお住まいの50代以降の方で、整形外科に通っても膝痛が改善しないとお悩みの方は、一度動作評価を受けていただくことをおすすめします。
よくある質問
Q. 変形性膝関節症と診断されていても運動していいですか?
医師から「運動はしてよい」と言われている方であれば、適切な負荷の運動はむしろ推奨されます。膝への負担を減らすには、太もも・お尻の筋力強化と股関節・足首の可動域改善が有効です。痛みのコントロールについては必ず主治医の指示に従ってください。
Q. 階段の下りで特に痛みます。何が原因ですか?
階段の下りは膝に体重の3倍以上の負担がかかると言われています。お尻の筋力低下や足首の硬さがあると、膝が衝撃をすべて受け止める形になり痛みやすくなります。下りの動作を分解した動作練習が効果的です。
Q. 走ってもいいですか?
痛みが強い時期はおすすめできません。まずは歩行フォームを整え、お尻と体幹の基礎を作ってから少しずつ負荷を上げていくのが安全です。
膝の痛みでお悩みの方は、LINEでお気軽にご相談ください。
足首・股関節を含めた動作評価で、痛みの原因を一緒に探していきます。
TRADパーソナルコンディショニングジム
〒477-0031 愛知県東海市大田町前田33-1 2階
名鉄常滑線・太田川駅より徒歩4分

