体組成計の数字の見方|体脂肪率・筋肉量・基礎代謝はどこまで信じていい?|東海市のパーソナルトレーニングジムTRAD

体組成計の数字の見方|体脂肪率・筋肉量・基礎代謝はどこまで信じていい?|東海市のTRAD

「体重は減ったのに体脂肪率が上がっている」「昨日と今日で1.5%も違う」——体組成計の数字に振り回されてしまう方は少なくありません。結論からお伝えすると、家庭用の体組成計は「今日の値が何%か」を確かめる道具ではなく、「同じ条件で測り続けたときにどちらへ動いているか」を見る道具です。この記事では、東海市・太田川駅徒歩4分のTRADパーソナルコンディショニングジムが、体脂肪率・筋肉量・基礎代謝の数字をどこまで信じ、どこから流していいのかを整理してご紹介します。

要点まとめ

・体組成計の体脂肪率は測定値ではなく推定値です。体に流した微弱な電流の通りやすさから計算しています
・家庭用4機種を精密な検査と比べた研究では、集団の平均としてのずれは小さい一方、個人ごとのばらつきは大きいと報告されています
・数字は体内の水分量に影響されるため、食事・入浴・運動・時間帯で動きます
・日本の健診で基準が定められているのは体脂肪率ではなく腹囲とBMIです
・実用的なのは週1回、同じ条件で測り、1か月単位の向きを見る使い方です

体組成計は何を測っているのか

家庭用の体組成計の多くは、生体電気インピーダンス法という方式を使っています。足の裏や手のひらから体に感じない程度の微弱な電流を流し、その通りにくさ(抵抗)を測る仕組みです。

筋肉には水分が多く電気を通しやすい、脂肪は水分が少なく通しにくい——この差を利用して、体の水分量を推定し、そこから体脂肪率や筋肉量を計算しています。つまり体脂肪率は体重のように直接測った値ではなく、身長・体重・年齢・性別と抵抗値から式に当てはめて出した推定値です。ここが出発点になります。

どのくらい当てになるのか

家庭用の体組成計4機種を、MRIやDXA(精密な体組成測定装置)と比べた研究があります。平均54.2歳の106名を対象に、2008年に発表されたものです(Bosy-Westphal et al. 2008)。機種は当時のものですので、いまの製品がそのまま同じとは限りませんが、電流の通りやすさから推定するという仕組み自体は変わっていません

結果は、平均としてのずれ(バイアス)は1機種を除いて体脂肪率で1.5%未満と、決して悪くないものでした。一方で、ひとりひとりの値がどこまで外れうるかという幅は大きく、手足の4点で測る機種で−6.59〜+4.61%、足だけの2点で測る機種では最大−14.54〜+8.58%と報告されています。

この2つは矛盾していません。大勢を測れば平均は近い値になるけれど、あなたの今日の1回が10%近く外れている可能性は残るということです。だから「体脂肪率28%だった」という1回の値に意味を求めすぎないほうがいい、という結論になります。

なお、この研究では手足の4点で測る機種のほうが安定していました。ただし今お持ちの機種を買い替える必要があるという話ではありません。同じ機種で測り続けるかぎり、機種による癖は毎回同じ方向に出ますから、変化を追う目的なら問題になりにくいのです。

なぜ日によって数字が動くのか

推定のもとになっているのが体内の水分量ですから、水分の状態が変われば数字も動きます。次のような場面では、体脂肪が変わっていなくても値が動きます。

起床直後(就寝中の発汗や呼気で水分が抜けています)
食事や飲みものの直後
入浴の直後(発汗と皮膚の状態が変わります)
運動の直後
足の裏が乾燥している/湿っているとき

体重が1日で1kg前後動くことがあるのと同じ理屈です。1日や2日の変化は、体脂肪の増減ではなく水分の動きと考えるほうが自然です。

だから測り方を固定する

数字を役立てるには、条件をそろえるのがいちばん確実です。TRADでお伝えしているのは次の形です。

1. 週1回、同じ曜日に測る(毎日測ると水分の揺れに気を取られます)
2. 朝起きてトイレを済ませたあと、朝食の前に測る
3. 素足・同じ服装で、同じ機種・同じ場所(床の硬さでも変わります)
4. 記録するのは体重・体脂肪率・筋肉量の3つで十分
5. 判断するのは1か月分がたまってから

この形にすると、上下の揺れがあっても4週間の向きが見えてきます。減量が進んでいるのに数字が動かない時期の考え方は運動しても体重が減らない停滞期でご紹介しています。

体脂肪率は何%を目指せばいいですか

よくいただく質問ですが、ここははっきりお伝えしています。日本の健診で「体脂肪率○%以下が健康」という公的な線引きはありません

厚生労働省が示しているメタボリックシンドロームの診断基準で必須項目になっているのは、ウエスト周囲径(男性85cm以上・女性90cm以上)です。これは内臓脂肪面積100cm²に相当する目安として設定されており、これに加えて血糖・脂質・血圧の3つのうち2つ以上が該当するかどうかで判断されます。体脂肪率は入っていません。

ですから、体組成計の体脂肪率より、メジャー1本で測る腹囲のほうが、判断材料としては確かです。おへその高さで、息を吐いたときに、床と平行に。こちらは推定ではなく実測ですから、日々のぶれもずっと小さくなります。内臓脂肪そのものへの向き合い方は内臓脂肪を減らす運動の優先順位もあわせてご覧ください。

筋肉量と基礎代謝の数字はどう見るか

筋肉量

これも体脂肪率と同じ推定値です。体重から推定した脂肪の量を引いた残り(除脂肪量)には、水分や骨も含まれます。筋肉量はそこからさらに推定して出す値ですから、体脂肪率がぶれれば筋肉量も一緒にぶれます。「1週間で筋肉量が800g増えた」という表示が出ても、それは水分の動きを見ている可能性が高いと考えてください。

筋肉が実際に増えるのは、もっとゆっくりした変化です。数か月単位で、少しずつ右肩上がりになっているか——見るのはそこだけで十分です。

基礎代謝

体組成計に表示される基礎代謝量は、測定した値ではなく推定した筋肉量から計算式で出した値です。実際にどれだけエネルギーを使っているかを測ったものではありません。

ですから「基礎代謝が上がった/下がった」に一喜一憂する必要はほとんどありません。食事量を決める出発点としてざっくり使う程度にとどめ、実際に体重と腹囲がどう動いたかで調整していくほうが確実です。

TRADで数字をどう扱っているか

TRADでも体組成は記録しますが、それだけを見て判断することはしていません。体重・体脂肪率に加えて、腹囲などの周径、姿勢・動作の評価、そして日常での動きやすさをあわせて見ています。

体脂肪率が横ばいでも、腹囲が2cm減り、立ち上がりが楽になり、階段で息が上がらなくなっている——こういう変化は数字ひとつでは拾えません。体組成計はあくまで判断材料のひとつで、主役ではないという位置づけです。

参考にした主な研究・ガイドライン

・厚生労働省 e-ヘルスネット「メタボリックシンドロームの診断基準」(e-ヘルスネット
・Bosy-Westphal et al.(2008)横断研究(家庭用体組成計とMRI・DXAの比較)/Obesity Facts

※本記事は運動指導・コンディショニングの観点からの一般的な情報です。体組成計の数値は機種・測定条件によって差が出ます。持病がある方、ペースメーカーなど植込み型医療機器をお使いの方は、体組成計の使用について取扱説明書と医療機関の指示に従ってください。

よくある質問

Q. 体組成計の体脂肪率はどのくらい正確ですか?

家庭用4機種を精密な検査と比べた研究では、平均としてのずれは1機種を除き体脂肪率で1.5%未満と小さい一方、個人ごとのばらつきは手足4点式で−6.59〜+4.61%、足だけの2点式では最大−14.54〜+8.58%と報告されています。大勢の平均としては近い値になりますが、1人の1回の値としては大きく外れうる、という受け止め方が正確です。

Q. 毎日測ったほうがいいですか?

週1回で十分です。体組成計は体内の水分量から推定する方式のため、食事・入浴・運動・時間帯で数字が動きます。毎日測ると水分の揺れに気を取られてしまいます。同じ曜日・同じ時間・同じ服装で測り、1か月分がたまってから向きを判断してください。

Q. いつ測るのがいちばんいいですか?

朝起きてトイレを済ませたあと、朝食の前が安定しやすい時間帯です。入浴直後・運動直後・食後は避けてください。大切なのは絶対的なベストタイミングより、毎回同じ条件にそろえることです。

Q. 体脂肪率は何%を目指せばいいですか?

日本の健診で「体脂肪率○%以下が健康」という公的な線引きはありません。厚生労働省のメタボリックシンドロームの診断基準で必須項目になっているのはウエスト周囲径(男性85cm以上・女性90cm以上)で、これに血糖・脂質・血圧の3つのうち2つ以上が加わるかで判断されます。体脂肪率の絶対値より、腹囲の変化を追うほうが実用的です。

Q. 1週間で筋肉量が増えました。本当ですか?

体組成計の筋肉量も推定値です。体重から脂肪の量を引いた残り(除脂肪量)には水分や骨も含まれ、筋肉量はそこからさらに推定して出す値ですから、体脂肪率がぶれれば一緒にぶれます。1週間での大きな増加は、水分の動きを見ている可能性が高いとお考えください。筋肉の変化は数か月単位でゆっくり現れるものですので、長い期間で少しずつ右肩上がりになっているかだけを見れば十分です。

数字の見方から一緒に整理します|東海市のパーソナルトレーニングジムTRAD

TRADは、鍛える前に姿勢・動作を評価するところから始めるパーソナルジムです。体組成の数字だけでなく、周径・姿勢・日常での動きやすさをあわせて確認し、その方に必要な進め方を組み立てています。

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