腹筋運動で腰が痛くなる理由|「シットアップは危険」と決めつけずに見直す3つの点|東海市のパーソナルトレーニングジムTRAD

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「体を引き締めたいので腹筋運動を始めたら、お腹より先に腰が痛くなった」。40〜60代の方から、この話をよくうかがいます。結論からお伝えすると、腹筋運動そのものが悪いわけではありません。研究を見ても「シットアップをやめればけがが減る」とは示されていません。問題になりやすいのは起き上がり方・回数・目的の置き方の3点です。東海市・太田川駅から徒歩4分のTRADパーソナルコンディショニングジムがご説明します。

要点まとめ

・腰が痛くなりやすいのは、脚を固定して勢いよく起き上がる形回数を追いかける進め方です
・9名・12種類を比べた実験では、腹筋への刺激と腰への負担の比が良かったのは上体を少しだけ起こすカールアップでした
・同じ実験で、すべての腹筋を最適に鍛えながら腰の負担を最小にする種目は見つかっていません。組み合わせが必要です
・米陸軍1,141名の試験では、シットアップを外してもけがの発生率は変わりませんでした。「シットアップは危険」と単純化はできません
・慢性腰痛では、体幹の運動と一般的な運動の差は6か月・12か月では見られませんでした。種目選びより続くことです
・腰に不安のある方は、腰を反らせず・丸めすぎない範囲で行う種目から始めるのが現実的です

なぜ腰のほうが先に疲れるのか

床に寝て脚を誰かに押さえてもらい、勢いをつけて起き上がる。学生時代に体力テストで行った、あの形を思い出す方が多いと思います。

ここで働くのが腸腰筋という股関節の前側の筋肉です。腸腰筋は腰椎(腰の骨)に直接くっついている構造をしています。脚が固定されていると、体を起こす力を股関節側から出しやすくなり、その力は腰椎を引っぱる方向にも働きます。腹筋の力が足りない状態で回数を重ねると、腰が反ったり、腰まわりの張りが強く出たりしやすくなります。

あわせて、手を頭の後ろで組んで首を引っぱってしまう形もよく見かけます。この場合は首や肩に負担が集まります。

いずれも「腹筋運動が悪い」のではなく、力の出どころが腹筋以外に移っている状態です。

研究が示していること

1. 腹筋種目には「刺激と負担の比」に差がある

志願者9名が12種類の腹筋運動を行い、腹筋の筋活動の最大値を腰への圧縮の最大値で割った指数を比べた実験があります(Axler & McGill 1997)。この指数が総じて高かったのは上体を少しだけ起こす「部分的なカールアップ」でした。

ただし著者らは、すべての腹筋を最適に鍛えながら関節の負荷を最小にする単一の種目は見つからなかったと述べ、目的に応じて複数の種目を組み合わせる必要があると結論づけています。「これさえやればいい種目」は存在しないということです。なお、これは9名を対象にしたその場での計測であり、腰痛が減るかどうかを確かめた研究ではありません。

2. 屈伸の反復そのものが椎間板に効いてくる(動物の標本での実験)

よく引用されるのが、ブタの脊椎の摘出標本に圧縮を加えながら屈伸を繰り返した実験です(Callaghan & McGill 2001)。1秒に1回のペースで最大86,400回という条件で、比較的小さな圧縮でも、屈伸を非常に多く繰り返すとヘルニアが生じたと報告されています。圧縮が大きいほど、椎間板の傷みは頻繁かつ重度になりました。

ここは正直に限界を書きます。これはブタの頸椎(首の骨)の摘出標本を使った実験であり、生きた人間が腹筋運動をした場面を再現したものではありません。「腹筋運動をするとヘルニアになる」という話ではないことは、はっきりお伝えしておきます。読み取れるのは「同じ方向に曲げ伸ばしを大量に繰り返す条件は、椎間板にとって楽ではない」という程度のことです。

3. シットアップを外しても、けがは減らなかった

ここが一番意外に思われる点かもしれません。米陸軍の兵士1,141名(平均22.9歳)を対象に、シットアップを含む従来型の訓練シットアップを行わない体幹安定化の訓練に部隊単位で割り付け、16週間比較した試験があります(Childs et al. 2010)。

結果は、けがの発生率に差はありませんでした(全体で511名・44.8%が就業制限を伴うけが)。ただし、腰のけがをした人の就業制限日数は従来型8.3日に対し体幹安定化4.2日で、著者らはこれを「限定的な根拠」と表現しています。

つまり「シットアップをやめれば安全になる」とまでは言えません。対象が若い兵士であることも踏まえる必要があります。

4. 長い目で見ると、種目の差より続くかどうか

慢性腰痛の方を対象に、体幹の安定性をねらった運動と一般的な運動を比べた5件の試験(414名)をまとめた解析では、短期では体幹の運動のほうが痛みと生活のしづらさで良い結果でしたが、6か月後・12か月後には差が見られませんでした(Wang et al. 2012)。

TRADが現場で感じていることとも一致します。どの種目を選ぶかより、その方が続けられる形になっているかのほうが、半年後の結果を分けます。

腰に不安がある方の始め方

1. 起き上がる高さを下げる

床に寝て膝を立て、肩甲骨が少し浮くところまで上体を起こします。上まで起き上がる必要はありません。息を吐きながら3秒かけて起こし、3秒かけて戻します。脚は押さえてもらいません。10回×2セットを目安に、腰に張りが出ない範囲で行ってください。

2. 腰を動かさずにお腹を使う種目に置き換える

腰を反らせない・丸めすぎない姿勢のまま手脚を動かす種目のほうが、腰が不安な方には取り組みやすいことが多くあります。デッドバグプランクバードドッグが代表的です。いずれも腰の下の隙間を変えないことが共通の目安になります。

3. 回数ではなく姿勢を数える

「20回できた」より「腰の形を保てたのは何回目までか」を目安にしてください。形が崩れた時点でそのセットは終わりです。お腹の力の入れ方そのものは腹圧の入れ方でご説明しています。

こんなときは無理をしないでください

お尻から脚にかけてのしびれ足に力が入りにくい咳やくしゃみで腰に響く安静にしていても痛むといった場合は、運動を続ける前に整形外科でご相談ください。運動指導は医療行為ではありませんので、痛みの原因を判断することはできません。腰の運動を始めてから痛みが強くなった場合も、いったん中止してください。

TRADでのご案内の仕方

TRADでは、腹筋運動をご希望の方にも、まず腰を反らせずにお腹に力を入れられるかを確認するところから始めます。ここができていない状態で回数を増やしても、腰に負担が集まりやすいためです。

そのうえで、その方の目的に合わせて種目を選びます。お腹まわりを引き締めたいのか、腰の負担を減らしたいのか、姿勢を変えたいのかで、必要な運動は変わります。完全個室のマンツーマンですので、形が崩れた瞬間にお伝えできます。

参考にした主な研究・ガイドライン

・Axler & McGill(1997)実験研究/Medicine & Science in Sports & Exercise(PubMed
・Callaghan & McGill(2001)生体外実験/Clinical Biomechanics(PubMed
・Childs et al.(2010)クラスター無作為化比較試験/Physical Therapy(PubMed
・Wang et al.(2012)メタ解析/PLOS ONE(PubMed

よくある質問

Q. 腹筋運動は腰に悪いのでやめたほうがよいですか?

一律にやめる必要はありません。米陸軍の兵士1,141名を16週間比較した試験では、シットアップを行わない訓練に変えても、けがの発生率は変わりませんでした。ただし、腰に不安がある方は、上体を少しだけ起こす範囲にとどめる、脚を押さえてもらわない、といった調整をおすすめします。

Q. どの腹筋種目がいちばん良いのでしょうか?

9名が12種類を行った実験では、腹筋への刺激と腰への負担の比が総じて良かったのは、上体を少しだけ起こす部分的なカールアップでした。ただし同じ研究で、すべての腹筋を最適に鍛えながら腰の負担を最小にする単一の種目は見つからなかったと結論づけられています。複数を組み合わせるのが現実的です。

Q. 腹筋運動をすればお腹の脂肪は落ちますか?

腹筋運動は、その部分の脂肪を選んで減らす方法ではありません。お腹まわりを変えたい場合は、全身を使う運動と食事の組み立て、そして姿勢の要素をあわせて考える必要があります。腹筋運動は、その中の一つの要素とお考えください。

Q. 何回くらいやればよいですか?

回数よりも、腰の形を保てているかを目安にしてください。上体を少し起こす形で10回×2セットから始め、腰の下の隙間が変わらずに行える範囲で進めます。形が崩れた時点でそのセットを終えるほうが、翌日に張りを残しにくくなります。

Q. 腰痛の予防のために腹筋を鍛えるべきですか?

慢性腰痛の方を対象にした5件の試験をまとめた解析では、体幹の安定性をねらった運動と一般的な運動の差は、6か月後・12か月後には見られませんでした。腹筋を鍛えること自体を否定するものではありませんが、特定の種目だけに期待するより、続けられる運動習慣を作るほうが現実的です。

姿勢評価つき無料体験は9月末まで|東海市のパーソナルトレーニングジムTRAD

同じ「腹筋運動で腰が痛い」でも、腰の反りが強い方、お腹の力が抜けている方、股関節が硬い方で対処は変わります。TRADは、鍛える前に姿勢・動作を評価するところから始める完全個室のパーソナルジムです。太田川駅から徒歩4分、駐車場もございます。姿勢評価つきの体験(約90分)は9月30日のご来店分まで無料で、10月1日以降は2,750円(税込)となります。9月中にご入会の方は入会金11,000円(税込)が0円、トレーニングチケット1回分をお付けします。

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