車の運転で腰が痛くなるのはなぜ?|長時間運転の腰の張りを軽くする対策|東海市のパーソナルトレーニングジムTRAD

車の運転で腰が痛くなるのはなぜ?|長時間運転の腰の張りを軽くする対策|東海市のTRAD

「1時間も運転すると腰が張ってくる」「車を降りるとき、すぐに背筋が伸びない」——東海市・大府市・知多市のように車での移動が多い地域では、よくうかがうお話です。結論からお伝えすると、「運転姿勢が悪いから腰が痛くなる」と言い切れるだけの根拠は、実はまだ揃っていません。はっきりしているのは、同じ姿勢が長く続くことのほうです。この記事では、東海市・太田川駅徒歩4分のTRADパーソナルコンディショニングジムが、運転中に体で起きていることと、降りたあとにできる対策をご紹介します。

要点まとめ

・運転中は股関節が曲がったまま、骨盤が後ろに倒れやすい姿勢が長く続きます
・「どの運転姿勢が腰痛と結びつくか」は、研究のうえではまだ確認されていません(Tinitali et al. 2021)
1日中運転する職業ドライバーを調べた研究では、腰の痛みが最も多く報告されています
・そのため対策は「正しい姿勢を保ち続ける」より、同じ姿勢を定期的に切るほうが現実的です
・降りたときにできることは股関節の前を伸ばす → 背中を丸めて反らす → お尻を使い直すの3つです

運転中、腰まわりで何が起きているか

股関節が曲がったまま固定される

運転席に座ると、股関節は曲がった状態で長時間止まります。膝も曲がっているため、お尻や太もも裏の筋肉は縮んだまま動かない時間が続きます。降りた直後に腰が伸びにくいのは、股関節の前側が短くなった状態から急に立ち上がるからです。

骨盤が後ろに倒れ、腰が丸まる

シートの座面は水平ではなく後ろが低い形が多く、骨盤が後ろへ倒れやすい構造になっています。骨盤が倒れると背骨の下のほうが丸まり、上体は前を見るために起こされます。この組み合わせが長く続く点が、椅子に座るのとは少し違うところです。

体の使い方が左右で違う

アクセルとブレーキは右足だけで操作します。左足はフットレストに置いたまま、右足だけが動き続けます。ハンドルの持ち方や左手でのシフト操作も加わって、運転中の体はもともと左右対称ではありません。長距離のあとに片側だけ張るという方が多いのは、この事情が関係しています。

揺れが絶えず伝わる

路面からの細かな揺れは、シートを通して骨盤から背骨に伝わり続けます。座っているだけのようでいて、体はその揺れを受け止めるために働き続けています。「動いていないのに疲れる」感覚の正体のひとつです。

「運転姿勢が原因」と言い切れない理由

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。

仕事として運転する方の座り姿勢と腰痛の関係を扱った研究をまとめたレビューがあります。タイトルは「根拠に基づく主張か、それとも通説か」という問いかけそのものでした(Tinitali et al. 2021)。7件の研究を精査した結果、関連があるとした4件はいずれも測定方法の妥当性を欠いていたと指摘されています。結論は、関係がある可能性は否定できないが、どの運転姿勢が腰痛と結びつくのか、その関連がどれくらい強いのかは確認されていないというものでした。

つまり、「背もたれを○度にすれば腰痛が防げる」「腰にクッションを入れれば治る」といった言い方は、現時点の研究で裏づけられているものではありません。シートを調整して楽になったという実感自体は否定しませんが、それは「正解の姿勢を見つけたから」とは限りません。

一方で、長く運転する仕事に就いている方を調べた研究では、腰の痛みが繰り返し報告されています。23か国・56件・のべ18,882名を対象にしたレビューでは、体のなかで最も多く報告されたのが腰で、その有訴率は43件・9,998名分をまとめて53%(研究による幅は17〜82.9%)とされています。ただしこれは1日の大半を運転席で過ごす職業ドライバーの数字です。通勤や買い物で運転する方にそのまま当てはまるものではありません。

この2つを並べると、見えてくるものがあります。疑わしいのは「姿勢の良し悪し」より「その姿勢でいる時間の長さ」だということです。

だから対策は「切る」ことに寄せる

正しい姿勢を探して固定し続けるより、同じ姿勢が続かないようにするほうが現実的です。TRADでお伝えしている目安は次のとおりです(研究で定められた数字ではなく、続けやすさから決めた実務的な目安です)。

1時間を目安に、いったん車から降りる。降りられない状況なら、信号待ちで背もたれから背中を離して座り直すだけでも、同じ姿勢は一度切れます
降りたら「立つ」だけで終わらせず、股関節を伸ばす方向に動かす
・長距離の予定がある日は、出発前に体を動かしておくほうが、着いてから慌てて伸ばすより楽です

車を降りたらこの3つ(所要2分)

1. 股関節の前を伸ばす(左右20〜30秒キープを2回ずつ)

車のドアやボディに手を添え、片脚を大きく後ろへ引きます。おへそを軽く引き上げ、お尻に力を入れたまま、腰を前へ送ります。腰を反らせるのではなく、後ろ脚の太ももの付け根が伸びていれば当たっています。座っているあいだ縮んでいた場所を、まず戻します。

2. 背中を丸める・反らす(8〜10回)

膝を軽く曲げて立ち、両手を太ももに置きます。息を吐きながら背中を丸め、吸いながらゆっくり戻します。反らしすぎないのがコツで、丸める側を大きく、戻す側は真っすぐまでで十分です。固まっていた背骨に動きを戻す目的です。

3. お尻を使い直す(8〜10回×2セット)

足を腰幅に開いて立ち、膝を軽く曲げたまま、股関節から上体を前に倒して戻します(ヒップヒンジ)。腰を丸めず、お尻から太もも裏に張りを感じるところまでで止めてください。座っているあいだ働いていなかったお尻の筋肉に、もう一度仕事をしてもらう動きです。

この3つを、給油やコンビニに寄ったタイミングで行うだけでも、夕方の張り方が変わってくる方がいらっしゃいます。体幹の使い方から見直したい方は腹圧の入れ方|ドローインとブレーシングの違いもあわせてご覧ください。

シートの合わせ方は、どう考えればいいか

研究上「この角度が正解」とは言えない、とお伝えしました。ではシート調整は無意味かというと、そうではありません。腰痛を防ぐためというより、無理な力を使わずに操作するためと考えると整理しやすくなります。

シートの前後:ブレーキを踏み込んでも膝が伸びきらない位置に合わせます
背もたれ:ハンドルの上側に手をかけたとき、肩が背もたれから浮かない角度にします
骨盤の位置:座面の奥までお尻を入れます。ここが浅いと、あとから何を調整しても崩れます
腰のクッション:入れて楽なら使ってかまいません。ただし誰にでも合うものではありません。腰の反りが強い方は、かえって張りが増すことがあります

いちばん確かな判断材料は「降りたあとの体がどうか」です。調整して数日運転してみて、降りるときの動きにくさが減れば、その方には合っています。

同じ姿勢が続くという点では、デスクワークや立ち仕事も事情は同じです。デスクワークの正しい座り方立ち仕事で腰が痛くなる理由もあわせてご覧ください。

こんなときは医療機関へ

・お尻から脚にかけてしびれや痛みが走る、足に力が入りにくい
・安静にしていても痛む、夜間に痛みで目が覚める
・運転していない日でも痛みが続く、だんだん強くなっている

これらは運動やストレッチで様子を見るより、まず診てもらったほうがよい状態です。TRADは医療機関ではありませんので、こうした場合は受診をおすすめしています。

参考にした主な研究・ガイドライン

・Tinitali et al.(2021)システマティックレビュー/Human Factors(PubMed
・Joseph et al.(2020)システマティックレビュー/Journal of Occupational Health

※本記事は運動指導・コンディショニングの観点からの一般的な情報です。引用した有訴率は職業運転者を対象とした調査であり、一般の方の発生率を示すものではありません。しびれ・脱力を伴う場合、安静時にも痛む場合は、自己判断で運動せず医療機関にご相談ください。

よくある質問

Q. 運転姿勢を正せば腰痛は防げますか?

そう言い切れる根拠はありません。運転姿勢と腰痛の関係を扱った7件の研究を精査したレビューでは、関連があるとした4件はいずれも測定方法の妥当性を欠いており、どの運転姿勢が腰痛と結びつくかは確認されていないと結論づけられています(Tinitali et al. 2021)。姿勢の良し悪しより、同じ姿勢が続く時間のほうに目を向けるほうが現実的です。

Q. どのくらいの間隔で休憩を取ればいいですか?

研究で定まった間隔があるわけではありません。TRADでは続けやすさから1時間を目安にお伝えしています。降りられない場合でも、信号待ちで背もたれから背中を離して座り直すだけで同じ姿勢は一度切れます。時間そのものより、切る回数を増やす発想でお考えください。

Q. 腰にクッションを入れたほうがいいですか?

入れて楽になるなら使っていただいて差し支えありませんが、誰にでも合うものではありません。腰の反りが強い方の場合、かえって張りが増すことがあります。判断の目安は、数日使ってみて車を降りるときの動きにくさが減ったかどうかです。

Q. 通勤で毎日30分運転していますが、影響はありますか?

腰の痛みが多く報告されているのは、1日の大半を運転席で過ごす職業ドライバーを対象にした研究です。通勤で30分運転する方にそのまま当てはめることはできません。ただし股関節が曲がったまま止まる時間が積み重なることは同じですので、降りたあとに股関節の前を伸ばす習慣は役に立ちます。

Q. 運転後に腰が痛いとき、ストレッチと運動のどちらが先ですか?

まず股関節の前を伸ばし、背中を丸める・反らす動きで背骨に動きを戻し、最後にお尻を使い直す順番をおすすめしています。座っているあいだに縮んだ場所をゆるめてから、働いていなかった場所に仕事をしてもらう流れです。痛みが強いときやしびれを伴うときは、いずれも行わず医療機関にご相談ください。

車移動が多い方の腰の張りに|東海市のパーソナルトレーニングジムTRAD

TRADは、鍛える前に姿勢・動作を評価するところから始めるパーソナルジムです。股関節・骨盤・背骨のどこが動いていないかを確かめたうえで、生活のなかで続けられる形に落とし込みます。東海市・大府市・知多市・常滑市からお越しの方が多く、車移動が前提の生活に合わせた組み立てをしています。

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TRADパーソナルコンディショニングジム

〒477-0031 愛知県東海市大田町前田33-1 2階

名鉄常滑線・太田川駅より徒歩4分/駐車場あり(北側5番)

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